出願・参加に当たって必要な準備
エグゼクティブプログラムへの参加者申込に際して、条件として求められるものはさほど多くありません。
MBAプログラムと違い、GMAT、TOEFLなどのテストスコアは要求されないことがほとんどです。また、学歴も問われず、必ずしも4年制大学を卒業していなくても参加できますが、職歴やマネジメント経験は重視され、時にそれらが反映されたエッセーや推薦状の提出を求められる場合があります。業務の現場で相応のポジションにいる人なら、ほぼ誰でも参加できるといえますが、ここでは、英語力をはじめ参加に際してどのような準備が必要か少し見てみましょう。
【1】英語力
授業はすべて英語で行われますから、英語力は必須です。しかし、英語が堪能になるのを待ってから、と思っていてはいつまでたっても参加できません。短期ビジネスプログラムへの参加を思い立ったら、期限を定めて、まずは英語の勉強を始めるようにしましょう。
また、参加申込に当たって、TOEFLやTOEICなどのスコアがあれば大丈夫ということもありません。短期ビジネスプログラムの場合、英語が多少わからなくても専門知識や経験でカバーできる面もあり、逆にいくら英語が堪能でも専門知識がないと内容を理解することが難しいからです。
いちばん大切なことは、参加するプログラムで必要とされる英語の専門用語をマスターすることでしょう。なるべく早めに願書を提出し、テキストや関連図書などをあらかじめ読んでおくことです。そうすれば読んでいくうちに、専門用語が自然に身につくはずです。そしてプログラムで学ぶ内容を大まかに理解しておくことで、大きな不安を抱えることなく、プログラムを始めることができるでしょう。
【2】スタディスキル
短期ビジネスプログラムの場合、論文やレポート(paper)、グループワーク(グループで討論し、成果を発表する)に忙殺されることはありません。また、成績(grade)を気にするあまり、参加者同士がギスギスした関係になることもありません(そもそもgradeがつかないコースが多い)。
授業のスタイルは大半が講義ですが、日本人の考える講義と欧米の講義は若干違います。いちばんの違いは、講師が話していても、「質問はありますか?」の声を待たずに質問を投げたり、発言したりするやり方です(ただし手を挙げて行うのが礼儀です)。
それから、paper(レポート)を課している学校は少ないのですが、グループワークが1、2回入るプログラムもあります。講義になんとかついていけても、グループワークとなるとなかなか討論の輪の中に入れない日本人も少なくありません。英語力そのものの問題もありますが、討論が白熱してどういうタイミングで入っていけばよいかわからないという声もよく聞かれます。
準備と手続のスケジュール目安
- 出発1年前から半年前
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- 学校やプログラムの選定
- 仕事の日程の調整
- 英語の学習
- 出願(必要に応じてエッセーや推薦状の準備・手配)
- 出発半年前から3ヶ月前
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- 授業料などの支払い
- 航空券の予約・購入
- 授業のテキストの予習
- 休暇申請
- 宿泊先の手配(必要に応じて)
- ビザの申請・取得(必要に応じて)
- 出発3ヶ月前から出発当日
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- 仕事のスケジュールの最終調整
- 英語の学習(自己紹介など、いろいろな場面を想定した練習)
- 予習(学校から送られてくるケーススタディなどの読み込み)
- 電話、保険などの手配