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講座の選び方

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講座選びのポイント

短期ビジネスプログラムを選ぶに当たり、「一度はHarvard Universityに行きたい」「気候が暖かいカリフォルニアがよい」「観光も兼ねてロンドンがいい」「自分のいる業界に特化したセミナーを受けたい」など、人それぞれに観点があるでしょう。

しかし、講座の内容を吟味しないで、名前だけでプログラムを選んでしまうと、参加者が自分とは違うポジションにいる人ばかりになってしまう可能性もあります。

例えば、Harvard Universityのプログラムは、そのほとんどが大手企業に所属している人に向けて組まれています(唯一、Launching New Ventures: Jump-Starting Innovation for Entrepreneurs and Business Ownersというベンチャー企業向けのものもあります)。そこに、中小企業に勤める人が参加したとしても、業務上の悩みや課題を共有できるでしょうか?

もう1つ強調しておきたいのは、必ずしも「日本での知名度・評判=本国での知名度・評判」ではないという点です。日本人にはさほど馴染のない大学でも、特定の分野でたいへん高い評価を得ているところはあります。

例えば、University of Virginiaは日本人にはなじみの薄い大学ですが、航空業界専門のプログラムがあり、今後の航空業界で生き残るための戦略を学ぶことができます。

インディアナ州にあるPurdue Universityでは、アメリカ動物病院協会とのコラボレーションの下、動物病院専門の経営学のプログラムを提供しています。

また、マサチューセッツ州にあるBabson Collegeはアントレプレナーシップの分野でたいへん有名で、この分野では毎年、U.S.News & World Reportの大学院ランキングでHarvard UniversityやStanford University を押さえてアメリカ・ナンバーワンの評価を獲得しています。

このように、一概にブランド名だけに頼ると、本当に自分に合ったプログラムを見逃す恐れもあるわけです。ここからは、プログラムを選ぶ際に重視すべきポイントと注意点について具体的に見ていきましょう。

【1】科目で選ぶ

選び方のひとつとしてあげられるのが、科目(subject)別に選ぶというやり方です。例えば、科目としては、ファイナンス、会計学、マーケティング、HR&組織論などをはじめ、ビジネス戦略、リーダーシップ論などに分かれます。
但し、自分にはこの科目が必要だと思っていても、今の仕事に助けとなる科目がほかにもあることも考えられるので、注意が必要です。

例えば、技術開発系の人が、「自分にはファイナンスや会計学なんて必要ない、勉強もしたくない」と思っていても、会社のマネジメント(経営)側の立場になるとこれらを避けることはできません。そのような人には、例えば、MITの「技術畑のエグゼクティブのためのファイナンス基礎知識(Fundamentals of Finance for the Technical Executive)」などはとてもよいプログラムといえるでしょう。

また、逆に「自分は文系なので、ITは専門の人に任せておいたらいい」と思っていても、その人にITについての知識があるかないかで会社の命運が決まってしまうこともあります。こういう場合、MITの「ITにかかわりのないエグゼクティブのためのIT(IT for the Non-IT Executives)」という2日間のプログラムを受講すれば、アメリカのITの最新トレンドがわかるというわけです。

【2】業界で選ぶ

業界には、それぞれの業界特有の事情があるものです。例えば、同じビジネス戦略を立てるにしても、製薬業界と小売業界では戦略のツボが違うでしょう。業界特化型プログラムは、参加者自体がその業界の人たちなので、かなり具体的戦略を学ぶことができますし、何よりも他社の動向、そして業界全般の動向なども肌で感じることができます。

同業界の人脈は、その後のキャリアチェンジなどにも大いに生かすことができるでしょう。特に日本よりも欧米のほうが進んでいる業界、農業、不動産、小売業、製薬業界などの人には、世界の動向を知るためにも日本からどんどん参加してほしいものです。また、NGOや行政などに特化した経営学もアメリカでは盛んです。日本ではできない勉強もできるのです。

【3】職種で選ぶ

職種によって参加プログラムを選ぶことは最も大事なポイントの1つです。経理担当なら会計、財務担当ならファイナンス、営業担当ならセールス、営業企画担当ならマーケティング、人事担当ならHR(人事的資源=Human Resources)・組織論、生産担当ならテクノロジーマネジメントなどになります。これら同職種の人たちが集まるプログラムは、受講者のバックグラウンドが似ているがゆえに業務上の経験や悩みを深く共有できるという、もう1つのメリットがあります。

プログラムを検討するに当たっては、もちろんその分野での大学の評価が参考になります。例えば、マーケティングや営業職の人には、マーケティング分野ではナンバーワンといわれるNorthwestern Universityのビジネススクール、Kellogg School of Managementが適当かもしれません。ここには、マーケティングだけでも10以上、さまざまなテーマのプログラムがあり、プログラムによって目的が違いますので、この分野の方なら、まさに自分がいちばん学びたいテーマを見つけることができるかもしれません。

そのほかにも、経営全般ではHarvard University、Stanford University、Northwestern University、University of Michigan、ファイナンスではUniversity of Pennsylvania、The University of Chicago、Stanford University、マーケティング&セールスではHarvard University、University of Pennsylvania、The University of Chicago、生産ではMIT、Purdue University、物流ではMIT、Michigan State University、University of Pennsylvaniaなどが評価の高いビジネススクールを持つ大学です。

【4】人脈で選ぶ

最後に、プログラムに参加することによってどのような人脈を得られるかを想定することも大事です。過去の参加者の年齢、所属会社規模、マネジメントの階層を見れば、参加者に今の自分のポジションに近い人が多いかどうかを判断することができます。共通点が多いほど、親交を深め、確固たる人脈につなげることが容易なものです。

また、例えば、医療機器周辺事業を行っている小規模会社の経営者が将来アメリカ進出を考えているとします。こうした人には製薬業界セミナーを勧めることもできます。一見、医療機器会社と製薬業界にはいくぶん距離があるように思えますが、製薬業界セミナーに参加することにより、アメリカ大手製薬メーカーの一定の役職の人たちとクラスメイトという関係になれますから、本当に営業する段階になったらそこからキーマンを紹介してもらえばいいわけです。エグゼクティブプログラムに参加すると、終了後に同窓会などから招待されます。どの学校の人脈が欲しいかを考えることは、プログラムを選ぶうえで大切なことです。

最後に、英語に自信のない人には、参加者の国籍比率が多様なプログラムもおすすめします。外国人の受け入れに慣れているほうが何かと行き届いたサービスを受けられ、自分も気が楽というわけです。

この4つの中からご自身に合ったプログラムを選ぶ事になるのですが、膨大な学校の中からご自身に合ったコースを選ぶのはかなり大変です。効率的に探すためにご相談ください。あなたに最適な短期ビジネス留学をご提案します。

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