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エグゼクティブプログラムは、最近になって始まったのもではありません。歴史的には第二次世界大戦までさかのぼることが出来ます。
ここではHarvard University のAMP(Advanced Management Program)を例に、どのような形でエグゼクティブプログラムが始まったのかを記します。
フランスで出版業務を営む裕福なゲロール家の跡取り息子、ロベール・ゲロールはHarvard University のMBAプログラムで勉学に没頭していました。ところが1939年、イギリスとフランスがドイツに宣戦布告すると、彼の人生は大きく旋回します。ヒトラーがフランスに照準を定めたとき、ゲロールに大変なショックを与えたようです。彼は除隊し、Harvard Universityに復学するのですが、今度はアメリカ人のクラスメイトにナチへの警告を訴えます。
彼は、大学の同窓会誌に「電撃作戦ーアメリカへの警告」と一文を寄せ、「アメリカは今後果たしてドイツに対抗できるのか?」、「ナチスによって戦争の性質が航空中心へと根底から変わってしまったため、これまでの戦略や戦術はすべて時代遅れになるだろう」、と訴えます。
やがて、先見の明のあったHarvard Universityのビジネススクール学長や政治家たちも、「アメリカが自由を守るには、軍産のリーダーを集めて精鋭部隊を作り、戦略的パートナーとして一致協力し合えるような訓練が必要。それが出来なければアメリカはドイツに対抗できない」という思いを新たにします。
こうして出来上がったのが、「エリート養成プログラム」と呼ばれる15週間の集中コース。初年度には35〜60歳の121人がその門をたたいたといわれています。戦争はやがて終焉を迎えますが、こうした制度は、その後も自由経済時代の「トップガン養成スクール」として継承され、今も存続しているのです。