会社を辞めずに、ハーバード・スタンフォード・MIT・コロンビア大学院へ2日間〜8週間の留学ができる
マスコミ取材記事7
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AERA 2002年2月4日号
あらゆる世代の留学を援助する、
ニューベンチャーのクリエーター
人生の大きな転機となった留学体験
「仕様前、使用後みたいなもの」と朗らかに笑う。それほどに決定的な人生の転機となったのが29歳から1年間の、米国大学院へのMBA(経営学修士)留学。もともと就職の際に志したのは、「自分自身の物差し」を獲得すること。いわば生き方の探求であった。平川さんはその確かな答えを留学で見出した。年齢も人種も文化も異なる人々が集うクラスで、ほとんど毎日、ともに学び、語り合った。この経験の中で、例えば女性だから、若輩だから、あるいは日本人だからという「世間の物差し」に左右されない、自分自身の価値観を確立することができたという。それはゆるぎない自信にもつながった。
高校時代から英語が大嫌いで、留学しようなどとは夢にも思わなかった。会社では、企業コンサルタントの仕事に全力で打ち込んだ。入社4年目、ある中堅メーカーの社長に出会ったことが、留学に目を向ける契機となった。その人物が備えていた「月か太陽から地球を見ているような」グローバルな視野を自分も体得したいと思うようになったのである。激務の中、寝る間を削って、TOEFL400点からの猛勉強が始まった。そのかいあって、会社の留学試験をクリア、入社7年目についに留学を実現し、翌年に予定どおりMBAを取得して帰国した。
夢の実現を後押しする留学図書館
留学による最大の転機は、帰国後に待ち受けていた。ライフワークとの出会いである。知人などから次々と留学相談が寄せられたが、親身に対応したいと思っても、会社勤めの身ではままならない。そのうちに「自分の本当にやりたい仕事は、留学をサポートする方ではないか」という思いが募ってきた。
帰国して1年後の99年夏、平川さんは会社を退職して、東京・自由が丘に留学図書館を設立した。最も中核的な活動は、平川さんが提唱する、一人ひとりの人生に合った「オーダーメイド留学」を実現するためのサポート。そのため、留学希望者へのコンサルティングに重点をおいている。インターネットでのWEB留学相談も可能だ。また、海外3,500校の資料をはじめ各種資料も完備。女性や子供が安心して来館できるイメージづくりにも意を尽くしている。
子供から老人まで幅広い年齢層に
ゼロからスタートした留学図書館だったが、2年余りを経て、会員数は2,000
人を超え、平川さん一人だったスタッフも13人に増員された。その急成長ぶりはベンチャービジネスとしても注目を集めているが、平川さんは「自分の手で大切に育てていきたい」と、拡大路線にはてんから興味を示さない。
会員の年齢は5歳から72歳と幅広い。平川さんにとっても意外だったのは50歳以上の留学希望者が多かったこと。「留学は若者だけの特権ではないと改めて教えられた。人生のあらゆるステージでそれにふさわしい留学があるのだと。」
また一方で、平川さんの視野は子供たちにも注がれている。シニアと並んでジュニアの英語サークルを設けているほか、昨年からサマーキャンプを実施。今夏にはオーストラリアのゴールドコーストでも小中学生の現地研修も計画している。暗記ばかりの受験英語で、かつての自分のような英語嫌いにはしたくない。その思いから、英語によるコミュニケーションの楽しさを伝えて、早くから英語を学ぶモチベーションを植えつけようという狙いである。
留学図書館を「家族3代の留学相談」ができる場にしていきたいと、平川さんは胸をはった。「留学」の周りで、彼女の夢はこれからも膨らんでいく。